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日本海へと注ぐ温海川沿いに温泉街が広がる、山形県鶴岡市のあつみ温泉。2019年6月18日に発生した山形県沖を震源とする地震で、源泉を各宿に送る配湯管などに被害がありましたが、7月1日にはすべての旅館が再開!復興への一歩を踏み出しています。
「あつみ温泉」は、山形と新潟との県境近く、日本海から3kmほど山間へと入った温海川沿いにあります。開湯1000年以上の歴史をもち、湯のよさに加え山海の幸に恵まれているのが魅力。川辺を中心に9軒の旅館やみやげ店、カフェ、共同浴場、足湯が点在する、そぞろ歩きが楽しい温泉地です。
豊富な湯量を生かし、温泉街には3カ所の共同浴場があります。温泉街入口近くの路地裏にある「下の湯」は、清潔感あふれるタイル張り。こぢんまりとした楕円型の湯船には、源泉掛け流しの無色透明の湯が注ぎます。湯は熱めで、湯上がりはさっぱり。地元の人たちに親しまれ、社交場にもなっています。
温泉街を見晴らす熊野神社の境内にある「あつみ温泉バラ園」は、6月から10月にかけて約90種類3000本のバラが咲き誇ります。地震の影響で立入禁止でしたが、安全に鑑賞できる一部エリアが入園可能に。バラの甘い香りに包まれながら、のんびり鑑賞できます。
「あつみ温泉朝市」も温泉街の名物の一つ。260年以上の歴史があるといわれる朝市で、新鮮な海産物や野菜をはじめ、特産の「あつみの赤かぶ漬け」や「とち餅」なども並びます。4~11月の毎朝5時30分から8時30分まで開催。お店の人たちとのふれあいも楽しい朝市です。
ドライブ途中に日帰りで気軽に、宿泊して山海の幸と温泉三昧。今度の旅は、震災復興の応援にあつみ温泉を訪ねる旅はいかがでしょう?
2019年7月時点での情報です。