仙台の編集プロダクション・シュープレスがお届けするWebマガジン
仙台のカフェシーンを牽引する人気店、「FLAT WHITE COFFEE FACTORY(フラットホワイトコーヒーファクトリー)」。共同代表兼バリスタとしてホールに立つ、通称“ミッキー”こと、中澤美貴(なかざわよしたか)さんのインタビュー・後編をお届けします。
~前編はこちらから~
http://www.shoepress.com/topics/04_0009.html
この4年間で「FLAT WHITE COFFEE FACTORY」は、「ダウンタウン店」と「三春店」が増え3店舗になりました。それぞれ違った個性のある店をオープンさせてきた中澤さん。これからは、カフェとしてだけではなく、“コーヒーロースター”として、もっと幅広く展開していきたいそう。
「お客さんの好みに合わせ、コーヒー豆の焙煎方式を指定できる“カスタム・ロースティング・ワークス”をやっていきたい。今、コーヒーへの興味や知識が皆さんすごくある。自分が飲みたい味を想像し、すべてカスタマイズできるやり方です」
今、その夢を達成するため、準備に奔走しています。
仙台のロースターたちを中心に活動している「コーヒーフェローズ」にも参加。月に1回、同じ豆を各カフェが焙煎し、コーヒーを飲み比べする“利きコーヒー”のイベントなどを開催しています。
また、東北楽天ゴールデンイーグルスのホームグラウンド「Koboパーク宮城」に、「コーヒーフェローズ」のメンバーが交代で運営するカフェスタンドを出店しています。“ピッチャーが毎日変わるようにコーヒー屋も変わる”というコンセプトで、リピーターも毎回楽しめるカフェです。
東北のコーヒーシーンを盛り上げるため、ワクワクする情報やイベントを発信していくこれからの「コーヒーフェローズ」の活動からも目が離せません。
仙台に来て4年目の中澤さんに、友人が遊びに来たときに連れていくグルメ店を聞いてみました。
日々忙しくしているためあまり休みがなく、仙台の街やグルメをゆっくり満喫する時間を取れないそう。そんななかでもおすすめは、牛たんの「味太助 分店」。
「お店の雰囲気、渋いですよね。昭和にタイムスリップした感じで。なんか懐かしいんですよ。味はもちろん、あそこにしかない空気感が好きです」
これからゆっくり時間が取れるようになったら、仙台の観光スポットにもいろいろ訪れてみたいそうです。
さまざまなお話を伺うなかで、コーヒーの話になるとキラッと瞳が輝き笑顔になる中澤さん。
「僕らの役目は、消費者と生産者をつなぐこと。豆を作っている方々に失礼のないよう“味と思い”をちゃんと伝えたい。一杯一杯に魂を入れる感覚です」
“コーヒーで東北を元気にしたい”という想いを胸に、そのバイタリティあふれる人柄と行動力で、これからの東北のコーヒーカルチャーを引っ張っていくことでしょう。
中澤美貴(なかざわよしたか)さん
1967年山梨県甲府市生まれ。1989年に三和銀行(現:三菱東京UFJ銀行)に入行。1996年に退社後、独立し1997年「タリーズコーヒー」の日本進出に携わる。その後、退社しニュージーランドに渡る。2010年に福島県福島市の「Cafe&Bakery KeriKeri(カフェアンドベーカリーケリケリ)」をプロデュース、2013年仙台市泉区に「FLAT WHITE COFFEE FACTORY(フラットホワイトコーヒーファクトリー)」、2015年仙台市青葉区に「ダウンタウン店」、2016年福島県三春町に「三春店」をオープンし、現在に至る。
2017年7月時点での情報です。