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宮城県石巻市・牡鹿半島を舞台とした、アート・音楽・食が楽しめる新しい形の総合祭「Reborn-Art Festival 2017」が7月22日(土)にいよいよ開幕します。東日本大震災の被災地となった浜辺に国内外の作家による現代アートを作品が展示されるほか、地元の豊かな食材を使い一流シェフや地元のお母さんたちが腕を振るった料理が味わえます。
また、国営みちのく杜の湖畔公園で行われる音楽イベント「Reborn-Art Festival 2017×ap bank fes」の豪華な出演者も話題。唯一無二の存在感を誇る被災地支援の夏の祭典について、その全貌をご紹介します。
アート作品の展示会場は、石巻市街地、牡鹿半島の桃浦・荻浜・鮎川の3エリア。芸術家・草間彌生の作品をはじめ、国内外約40組の作品が展示されます。展示会場には、震災後に文化財に指定された昭和の洋風建築「旧観慶丸商店」なども使われますが、作品のおよそ8割は屋外展示となっています。
たとえば、鮎川浜の崖に設置されたブランコは、アーティスト・増田セバスチャンによる『あっちとこっち』という作品。ブランコに乗って海と対峙すると、言葉にならないさまざまな思いが心に去来します。
現代美術家・名和晃平が今回のイベントのために手がけた『White Deer(Oshika)』(名和晃平作)にも注目です。大きなツノを携えた鹿をモチーフにしたこの彫刻作品は、最新技術により鹿の剥製を 3Dスキャンして制作されたもの。岡山県犬島でうまれ、京都や東京などを巡りながら、そのツノはどんどん成長していきました。牡鹿半島のコバルトブルーの海を背景に設置された、全長6mもの迫力ある作品は必見です。
自然の風景のなかで、日常ではなかなか出会えない、感性を刺激する作品の数々を自由に鑑賞しましょう。
フェスティバル中最大の音楽イベントが、7月28日(金)〜30日(日)、国営みちのく杜の湖畔公園で行なわれる「Reborn-Art Festival 2017×ap bank fes」です。
「音楽を通じて新たな出会いの場をつくり、東北の“Reborn”に力を尽くしたい」という想いに共感したアーティストたちが出演を快諾。その顔ぶれは、Mr.Children、エレファントカシマシ、秦 基博、スガ シカオ、Charaほか、紹介しきれないほどの豪華メンバーが勢ぞろい。昨年のプレイベントでは4万人の聴衆が盛り上がった特別な3日間に、今年も熱い期待が高まります。
「Reborn-Art Festival 2017×ap bank fes」の会場となる国営みちのく杜の湖畔公園は、石巻や牡鹿半島からは少し離れた宮城県川崎町にあります。会場へはシャトルバスが運行され、その車内用に特別ラジオ番組が制作される予定。ほかにも、イベント期間を通じて「51日間毎日どこかで音楽が鳴っているプログラム」が用意されるなど、音楽との新たな出会いを楽しめる仕掛けが盛りだくさんです。
「Reborn Art Festival」の楽しみは、地元の新鮮な山海の幸を使った、絶品料理が味わえること。
インフォメーションセンターの役割も果たす「牡鹿ビレッジ」には、昨年も好評だった、全国の有名シェフや地元のシェフが地元の食材で作るハイクオリティな料理が味わえる「Reborn-Art DINING」を開設。さらに今年は、地元のお母さんが自慢の腕を振るう食堂「はまさいさい」がオープン。
この機会を逃さずに、一流シェフの味や手作りの懐かしい郷土料理を味わいたいもの。地元を盛り上げ、さらには元気がもらえる、幸せなひとときをみんなで共有しましょう。
見て、聞いて、味わって、被災地の美しい海を背景に大勢の人の熱い心が作り上げる51日間のフェスティバル。あなたもぜひ参加して、ワクワクするような時間を過ごしてみてください。
Reborn-Art Festival 2017
会場 宮城県石巻市(牡鹿半島、市内中心部)
提携会場 松島湾(塩竈市、東松島市、松島町)、女川町
開催期間 2017年7月22日(土)~9月10日(日)
URL http://www.reborn-art-fes.jp/
2017年7月時点での情報です。