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山形県鶴岡市の田園風景に浮かぶように建つ「ショウナイホテル スイデンテラス」。近未来的な外観を眺めて中に入ると、木造を主体としたあたたかみのある空間が広がり、そのギャップに驚きを感じます。
館内は、美しい“スイデンビュー”を楽しむ客室、地元食材を味わうレストランのほか、ライブラリやショップも充実。静かで穏やかな時間が流れる宿で、くつろぎのひとときを過ごしてみませんか。
鶴岡駅から車で10分ほど走ると、どこまでも続くような田園風景の中に「ショウナイホテル スイデンテラス」が見えてきます。
近づく前に、まずは田んぼを挟んだ場所から眺めてみましょう。洗練されたフォルムの建物が水田の水鏡に映し出される姿はどこか神秘的。さらに夕暮れのライトアップは、思わずカメラを構えたくなるようなファンタジックさがあります。
館内に足を踏み入れると、1階はギャラリーやマルシェなどのスペース。2階には、レセプション、レストラン、ショップ、ライブラリがそろいます。世界的建築家・坂茂(ばんしげる)氏の設計による建物は、ガラス張りの壁面と、木材を山型に組んだ高い天井が開放的な雰囲気を醸し、体が自然とリラックスしていくようです。
宿泊棟に入り、ガラス張りの壁面から中庭や水田を眺めながら客室へ。部屋のタイプは9種類がそろいます。なかでも、テラスから田園風景を一望できる “スイデンビュー”が自慢の「テラス付田園ビューダブル」がおすすめ。キングサイズのベッドは、大人2人が寝転んでも余裕があります。空間をより広く使えるようにと、室内の家具を極力減らしているのもポイント。例えば、椅子を置かないかわりに、壁面に腰掛けられるへこみをつくるという工夫がされています。
出羽三山や日本海、庄内平野と、豊かな自然に囲まれる鶴岡は、山海の幸に満たされた「食の都」。庄内のおいしい食材を、ホテル内の「FARMER'S DINING IRODORI」で堪能しましょう。
特におすすめなのは朝食ビュッフェ。地元で採れた米や野菜、自社農園で無農薬栽培された野菜を使った料理が並びます。なにげなく置かれた「塩納豆」は、鶴岡市のお隣・酒田市の伝統食。納豆に、麹、昆布、塩などを混ぜて発酵させたもので、他県ではなかなかお目にかかれません。メニューは日替わりなので、何度も訪れて庄内グルメを味わい尽くしたくなります。レストランは宿泊者以外でも利用できますよ。
レストランのテーブルやイス、壁にも目を向けてみましょう。紙製のパイプがあちらこちらに使われ、木材とはまた違った、丸みのあるやわらかな印象をつくりだしています。大きく光を取り込んだ窓から見えるのは、そびえ立つのは雄大な月山。内観とともに景色を楽しみながら、食事を満喫してみてください。
2階中央のレセプションを左に進むと、壁一面にずらりと本が並ぶライブラリがあります。「オトナもコドモ コドモもオトナ」をテーマにセレクトした本は約1000冊。ホテルの設計者・坂茂氏の建築写真集、東北の民話や伝承を記した本、心がほっこりとする日常を描いた漫画など、ジャンルは多岐にわたります。その場でソファに座って読むもよし、宿泊客なら部屋に持ち帰って読むもよし。気に入った本を、心ゆくまで読みふけりましょう。
ショップでは、モダンにアレンジされた山形の工芸品や、米どころならではの豊富な地酒に出会えます。地酒に合わせた肴もあるので、寝る前に一杯…という選択肢も乙なもの。山寺の人気店「COZAB GELATO」のカップジェラートは、湯上がりのスイーツにぴったりです。ショップは宿泊客以外でも利用可能なので、おみやげ探しのスポットとして立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
「ショウナイホテル スイデンテラス」には、フィットネスを備えた温泉施設や児童遊戯施設「KIDS DOME SORAI」など、注目ポイントがまだまだたくさんあります。1人でも家族でも、のびのびとした時間を過ごしに訪れてみませんか。
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2020年2月時点での情報です。