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仙台市青葉区にある鶏料理の店「炙屋 十兵衛 二日町本店」は、もともと夜メインの飲み処。空いている昼間を利用し、2021年2月にオープンしたのが「らぁ麺 塚田」だ。業態違いのいわゆる二毛作のラーメン店で、鶏料理で得たノウハウをつぎ込み、国産鶏と鴨ガラで仕込んだスープの「醤油らーめん」と「塩そば」が早くも話題になっている。
じっくり時間をかけて炊いた丸鶏と鴨ガラ主体の滋味深いスープに、濃口醤油や溜り醤油など4種類の丸大豆醤油をブレンドした醤油だれをあわせた「醤油らーめん」。そして、しじみや干し貝柱など魚介の旨味を凝縮したあっさり味の「塩そば」がメニューの2本柱。いずれも淡麗系だが、コクのある醤油とスッキリ味の塩と趣が異なる。どちらのラーメンとも、麺はパスタに使われるデュラムセモリナ粉を配合した歯切れのよい細麺で、その食感が心地いい。
ランチにラーメンだけでは物足りない、そんな人には国産豚のチャーシューを細かく刻んだチャーシュー丼がおすすめ。肩ロースを8時間ほど低温で煮た後、特製だれでひと晩寝かせた旨味と香りのいい一品である。
店舗スタッフの名字をそのまま屋号にした「らぁ麺 塚田」。ハミングバードグループのこれまで培ってきたさまざまな飲食店での経験が生むラーメンは、麺、スープともすでに高いクオリティにある。二毛作店としてオープンしたが、今後は独立店舗としての展開もあるのかもしれない。
2021年5月時点での情報です