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「自宅でちょっとおいしいものを…」そんな時に重宝する、仙台市青葉区の人気ショップを3軒をご紹介。本場ドイツ仕込みの加工肉、老舗そば処の軒先で販売されるみっちり具の詰まったコロッケ、さらには精肉店がつくる肉々しい味わいが自慢の肉だんご。気軽に楽しめるテイクアウトグルメを買って、ごはんのお供にしてみては?
店主の松本力さんは、茨城にある加工肉の名店「ハンス・ホールベック」でドイツ食肉マスターの小島豊氏に師事。技術を学んだのち、2017年に郷里の宮城で「Einberg(アインベルク)」をオープンした。本場ドイツの製法を忠実に守りつつ、食材にあわせた柔軟な発想とアプローチで、魅力あふれるソーセージやハム、ベーコンなどをつくっている。
店頭には常時30~40種類の加工肉が並ぶが、見慣れない商品もあるので気軽にスタッフに声をかけてみよう。好みに応じて、食べ方を含めて教えてくれる。
ロースハムやソーセージなどの定番商品のほか、ぜひ味わいたいのが、長期熟成の仙台味噌に漬け込みスモークした「味噌ベーコン」。お酒と一緒に楽しむならそのままで、ごはんのお供には少々焼くとよい。仙台味噌の濃厚な塩気と香りのよさが、肉の旨みを絶妙に引き出している。
このほか、ソーセージを型に入れてオーブンで焼いた「フライッシュケーゼ」のブロックも人気商品。厚めに切って焼き、パンに挟むのが定番の味わい方だ。粗焼きの生地にパプリカやハーブが練り込まれているが、香りは強くなく子どもでもおいしく食べられる。魅力的な商品が数多くそろう「Einberg」で本場の味をご堪能あれ。
【店舗名】
Einberg(アインベルク)
【店舗 所在地】
宮城県仙台市青葉区上杉2-4-32 ライオンズマンション上杉二丁目101
【店舗 電話番号】
022-796-5286
【店舗 営業時間】
11:00~19:30
【店舗 定休日】
日曜、月曜、祝日
【HP】
https://www.einberg2017.jp/
創業から70年以上、地元で親しまれているそば処「揚次(あげじ)」。そばはもちろんおいしいのだが、地元ではコロッケでその名を馳せる。なにしろ外観の半分はコロッケ専用の販売窓口になっていて、開店と同時に客がやってきては、「コロッケ5個」「コロッケ10個」と1個130円のコロッケをまとめ買いしていく。
コロッケといえば1人で何個か食べられるものを想像するかもしれないが、「揚次」のそれは重量感が明らかに違う。ずっしりと重いのだ。たっぷりのじゃがいもと玉ネギ、そして合挽肉がなめらかに一体となり、薄衣の中にギューッと目いっぱい詰められているからだ。ひと口頬張れば、ほっくりとした食感と甘さに驚かされる。
店内では、そばやラーメンと一緒にコロッケを味わうことができる。そばのつゆにひたして食べるのも、このコロッケのおいしい食べ方のひとつだ。長年変わらぬ名物を一度は味わってみたい。
人気のコロッケは、毎日200個、300個と売れ、完売する場合があるのでご注意を。
【店舗名】
揚次(あげじ)
【店舗 所在地】
宮城県仙台市青葉区木町通1-8-1 木町通181
【店舗 電話番号】
022-222-9296
【店舗 営業時間】
11:00~19:00(LO18:45)
【店舗 定休日】
日曜
「肉のヨシハシ」は精肉店だが、昼時になるとほぼ総菜店の趣になる。店の近くに小学校があるからか、親子の買い物客をよく見かける。
店頭に並ぶのは、とんかつ、ひれかつ、メンチカツ、シュウマイ、チャーシュー、唐揚げ…まるでテイクアウトグルメのパラダイス!なかでも外せないのが肉だんごである。豚ミンチと玉ネギをだんごにしてキツネ色になるまでしっかりと揚げ、醤油ベースの甘辛いたれで煮詰めた一品。口に入れるとほろりと肉のかたまりがほぐれ、ほのかにショウガが香る。この味で2個150円ということに、さらに感動が増す。
家族経営の街の精肉店、そんな雰囲気がただよう「肉のヨシハシ」。親子でコンビネーションよく調理し、店頭に次々と惣菜を並べていく。肉だんごは調理に時間のかかるメニューで、いつも最後に店頭にお目見えする。店は朝9時頃にオープンするが、肉だんごが出てくるのは11時30分頃。遅い時は昼頃になることもある。このあたりはご近所さん相手に小さく営業している店なので温かく見守ってほしい。ローカル感を楽しみながら総菜選びをするのが、「肉のヨシハシ」での正しい買い方なのだ。
【店舗名】
肉のヨシハシ
【店舗 所在地】
宮城県仙台市青葉区通町1-3-20
【店舗 電話番号】
022-234-4971
【店舗 営業時間】
9:00~18:30
【店舗 定休日】
日曜、祝日
2020年3月時点での情報です。