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本塩釜駅から徒歩6分ほどの飲み屋街にある、真っ赤なのれんが目印。その特徴はなんといっても、国産黒毛和牛のカルビやハラミなどが1皿1200円前後という格安な価格で提供されていることだ。
しかも、肉の厚切りぶりが、これまでの焼肉の常識を覆す“あっぱれ”な豪快さなのである。連日、開店から超満員の人気店なのもうなずける。
「正直言うと、売れるほど赤字」と笑うのは、店主の小倉剛さん。仙台市内では無理だが、塩竈だからこそ実現できるという驚きのコスパの高さで話題をさらっている。今や宮城焼肉業界の革命児である。
よけいなお世話ながら、経営は大丈夫? と心配になるが「その分、喜んでもらってよけいにビールを飲んでもらえばOKです」と、小倉さんはいたって屈託がない。
注文必須なのが、霜降りの極上カルビ。その厚さはもはやちょっとしたステーキ並みである。分厚いのに口の中に入れると、肉汁とともにさっと溶けてしまう品の良さ。さらりと溶ける甘みのある脂こそが、A4クラスの国産高級牛の証だ。
他にも、店主厳選仕入れのハラミや、岩塩焼きで味わう1日10食限定のリブロースもおすすめ。タンの中でも芯の部分のみを厚切りにした牛タンは、サクサクした食感で、いつまでも旨みが続く。これら他では味わえないこだわりの肉が、どれも1皿150gをこえ、ほぼ200g近いボリュームで出てくるのだ。
炭火独特の遠赤外線は、厚みのある肉を外側はカリッと香ばしく、中はふんわりジューシーに焼き上げ、肉の魅力をこれでもかと存分に引き出している。
※2015年7月時点での情報です。