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かれこれ40年以上前。仙台市内の中華料理店にて「まかない」としてよく食べられていたとされる「マーボー焼きそば」。県内でも決してよく知られたメニューではないが、2013年春にテレビにて紹介されたところ、一躍注目を集め始めたご当地グルメである。
そのマーボー焼きそばの人気店として脚光を浴びているのが、今回紹介する「中国めしや 竹竹」である。今のブームが訪れる前から、こちらの看板メニューとなっていたマーボー焼きそば。両面をこんがりよく焼いた麺に、旨味と辛味のバランスがとれた麻婆豆腐をたっぷりとかけている。
麻婆の味の決め手となるのが、味噌や豆板醤、すりつぶした山椒などで作った特製のタレだ。「試行錯誤の末に完成したタレ。これがあってこそのマーボー焼きそばです」とは、ご主人の遠藤さんの言葉。
ランチ時など客の大半が注文するマーボー焼きそば。実際に食べてみると、まずほのかな甘さが感じられるタレの旨味が口中に広がる。麺の外はカリカリとしているものの、中はふんわりと焼きあがっていて、麻婆の染み加減が絶妙だ。アツアツの麺をどんどん頬張っていくと、やがてあとから辛味が襲ってくる。強い辛さではないが、じんわり効いてくるのだ。山椒の華やかな香りも、ちょうどよいアクセントを加えている。
最近急に登場したかのような印象を受けるマーボー焼きそばだが、「中国めしや 竹竹」にあってはそうではない。10年以上店の看板メニューとして定着している、いわば定番の一品。その完成度は高く、焼きそばと麻婆豆腐の長所を活かした極上のご当地グルメである。
※2014年7月時点での情報です。