仙台の編集プロダクション・シュープレスがお届けするWebマガジン
藩政時代「西の堺、東の酒田」とも呼ばれ、大いに栄えた港町・酒田。
それゆえか、この町のグルメ文化度は非常に高い。寿司、フレンチ、酒田ラーメン、京から伝わった和菓子など、名物が多く何を食べようか迷ってしまうほどだ。
あれこれ迷ってしまうが、せっかく沿岸に来たのだから、ここはやはり新鮮な魚介が味わえる寿司屋を選択しよう。
B級グルメ志向の強い「俺の極旨手帖」にあって寿司屋は敷居が高い。価格が高かったり、時価だったり、カウンターで食べると総額が想像つかなかったりと悩みは深いが、酒田の「すしまる」であれば心配ご無用。
メニューに並ぶ寿司の価格は良心的だし、なにより人気メニューの「宝石ちらし」は、1260円ながら、旬の魚介がお重いっぱいに盛られた満足度の高い一品である。
酒田出身のご主人が店をオープンする際、なにか目玉になるメニューはできないかと考案した看板メニュー。イクラの漬けとサイコロ状に刻んだ旬の白身魚やマグロ、玉子など10種ほどのネタがお重を彩る。まさに宝石のような鮮やかさだ。この日のネタは、マグロのほかイカ、スズキ、タイなど。
15もの漁港がある庄内沿岸は、魚種が豊富で、宝石ちらしのネタはその日の水揚げに合わせて吟味される。「旬の味が楽しめる」というのもこのちらしの売りのひとつだ。たっぷりの新鮮魚介に庄内米の組み合わせで食べる自慢の味、魅了されること必至の極上のお重である。
※2013年6月時点での情報です。