会津若松 |「ラーメン居酒屋 寿楽」のカレー焼きそば。意表をつく必食の合わせ技【俺の極旨手帖】

    大河ドラマ『八重の桜』の舞台となり、話題の会津若松市。「ハンサムウーマン八重と会津博 大河ドラマ館」が期間限定でオープンしていたり、女優・綾瀬はるかのポスターが各所に貼られていたりと、歴史ある城下町に「旬」の雰囲気が漂っているのである。

    そんな市街をぶらりと散策していると、綾瀬はるかのポスターに負けじと目につくのが「会津カレー焼きそば」の幟(のぼり)。会津若松でご当地B級グルメといえば「ソースかつ丼」と思っていたが、カレーと焼きそばというゴールデンな組み合わせの食べ物が、いつの間にできたのだろうか。
    そんな感想を抱きつつ、暮れかかる飲み屋街に佇む一軒の店を訪ねた。「ラーメン居酒屋 寿楽」である。

    多加水麺にスパイシーカレーが絡む会津のソウルフード!?

    店主の氏家さんが寿楽を開いたのは40年以上前。すでに会津若松では、ラーメン&餃子のおいしい居酒屋として確固たる地位を築いていた。その名店のメニューの中で、最近注目を集めているのが「カレー焼きそば」だ。

    挽き肉入りのスパイシーなカレーは、居酒屋というより専門店のような味わい。これは確かにうまい。そしてこのカレーが、ソース味の効いた焼きそばとことのほか合うのだ。

    ここ2、3年、その名が急に知れ渡ってきた会津カレー焼きそば。2011年には氏家さんが初代会長を務める「会津カレー焼きそばの会」も誕生した。だがその始まりは、昭和50年頃と意外に古い。

    実はかなり前から「ラーメン居酒屋 寿楽」では、カレー焼きそばが裏メニューとして存在していた。それを客の強い要望もあり、20年ほど前から表メニューに格上げ。飲んだあとの〆にカレー焼きそばを食べる常連が少しずつ増えていったという。

    「ラーメン居酒屋 寿楽」のカレー焼きそばは麺も特徴的。喜多方ラーメンにも似たもちもち食感の多加水麺を使っているのだ。ぷるんとした食感の麺、そこに絶妙に絡むスパイシーなカレー、具材はたっぷりの挽き肉&キャベツ……ビールのつまみにも最適なのだ。

    「うまい、うまい」を連発しながら食べ進んでいると、氏家さんがおもむろに餃子を焼いてくれた。「餃子をカレーにつけて食べるのも、ウチの定番の食べ方なんだよ」とにこやかに話す。

    “カレー餃子!”これはまた新たな境地ではあるまいか。早速カレーにつけて食べてみると、餃子の香ばしさとカレーの相性がすこぶるよいのである。おそるべしカレーのポテンシャル。メニューの片隅には、カレーチャーハンの文字も!

    会津若松の夜は、カレー尽くしで更けていくのであった。

    ※2013年4月時点での情報です。

    ラーメン居酒屋 寿楽
    所在地:福島県会津若松市馬場町1-3
    電話:0242-24-8641
    営業時間:18:00~翌2:30
    定休⽇:日曜
    HP:こちらをクリック

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