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仙台きっての人気ラーメン店・五福星(うーふーしん)が仙台市中心部の青葉区木町通に創業したのは1992年。その後、北部の副都心・泉中央から車で5分ほどの場所に移転した。
ガイドブック的に言えば、「街の喧噪から離れた県道沿い」ということになるが、これといった目印がなくちょっと分かりにくい場所かもしれない。にもかかわらず、この店は相変わらずの繁盛ぶりだ。
仙台のラーメン界を常に牽引してきた、唯一無二の味を求めて訪れる多くのファンが絶えない。材料がなくなり次第終了となるので、ときにはラーメンにありつけないことも。がっかりしないためには事前の確認が肝要である。
創業以来、不動の人気を誇る肉そばに加えて、これぞおすすめ、というメニューがエビの香りがふわりとただよう独創的な「つけ麺」だ。
低温でじっくり炒ることで旨みを増した桜エビ、カツオやサバ節、沖アミのだし粉のインパクト、焼豚の煮汁にオイスターソースを加えたまろやかなタレ、ゲンコツのコクあふれるスープ……。
甲殻、魚介、動物、すべての旨みが調和したまろやかなつけ汁は、濃厚だがくどさがなく、さらりと味わえる。
つけ汁にゴロッと入った焼豚も絶品だ。つけ麺には、従来のあつもりに加えて、冷やもりも登場。仕上げの味が違うので、「熱・冷」両方のつけ麺を食べ比べてみよう。
さて、こだわり満載の五福星だが、その麺についても触れておかねばなるまい。つけ汁の旨みをたっぷりまとい、口の中で暴れる極太麺は、無論ただものではない。“食べる人の健康を考え、よりよい素材を”という親方の思いから生み出された自家製「シルク麺」だ。
食用シルクが入った多加水麺は、数種の小麦をブレンドし、21種類ものミネラルを含むギネス認定の沖縄の塩「ぬちまーす」を使用していて、香りがいい。
※2012年6月時点での情報です。