八幡平 |「焼走り熔岩流」紅葉ドライブのあとは絶景に感動!

    岩手と秋田の県境にまたがる名峰・八幡平は、樹海や湿原、火山湖などダイナミックな自然に出会える景勝地です。八幡平が最も美しく輝くのが、紅葉に染まる10月。樹海の緑と、広葉樹の黄色や赤が見事なコントラストを見せてくれます。

    紅葉狩りのあとは、地元の人が“八幡平エリアの隠れた名所”と呼ぶ「焼走り熔岩流(やけはしりようがんりゅう)」へ。地球のエネルギーのすごさを感じられる絶景が待っています。

    八幡平の山岳道路を紅葉ドライブ!

    八幡平アスピーテラインは、八幡平を横断する全長約27kmの山岳道路。山々を縫うように走りながら、アオモリトドマツの樹海や神秘的な沼を、ダケカンバの黄色やカエデなどの赤色が鮮やかに彩る光景が楽しめます。八幡平の紅葉は、例年10月中旬までが見ごろです。

    八幡平山頂付近の見返峠からは、松川温泉まで延びる約15kmの八幡平樹海ラインを走るのもおすすめ。紅葉したブナやカエデの木立が見事です。

    八幡平アスピーテライン
    所在地:岩手県八幡平市~秋田県鹿角市
    開通期間:4月中旬~11月上旬 ※冬期閉鎖

    八幡平樹海ライン
    所在地:岩手県八幡平市松川温泉~見返峠
    開通期間:4月下旬~11月上旬 ※冬期閉鎖

    宮沢賢治が“鬼神たちの棲みか”と表現した「焼走り熔岩流」

    八幡平国立公園の南西部に大きく裾野を広げるコニーデ型の岩手山。標高2038mの秀峰で、日本百名山の一つにも選ばれています。この岩手山の北東斜面の裾野に、「焼走り熔岩流」と呼ばれる荒涼とした風景が広がっています。

    1732年の岩手山の大噴火の際に流出した溶岩の跡であり、全長約4km、最大幅は約1.5kmにも渡ります。かつてこの地を訪れた宮沢賢治は、長詩『熔岩流』を記し、「~ここは空気も深い淵になつてゐて ごく強力な鬼神たちの棲みかだ 一ぴきの鳥さへも見えない」と表現しました。

    「焼走り熔岩流」は、噴火から285年以上たった今も植物が育ちにくく、見られるのはほとんどがコケ植物。そのなかで、黒く固まり積み重なった溶岩を突き抜けて生える1本の松の木があり、強い生命力を感じることができます。

    焼走り熔岩流
    所在地:岩手県八幡平市平笠第24地割
    見学自由

    人気記事

    おすすめ記事

    カテゴリー